YS-11が9年ぶりに日本の空を復活飛行

隅田川上空を飛行するYS-11

2015年5月27日、アビエイタープロジェクトの野口武彦氏の操縦で、わが国に唯一現存する(※1)国産旅客機YS-11(YS-11A、登録番号JA8709)が、東京・羽田空港から高松空港まで復活飛行を行ないました。

YS-11は27日午後2時過ぎに、野口武彦氏の操縦のもと、羽田空港を離陸。東京タワー、東京スカイツリーをかすめて飛行し、午後4時過ぎに高松空港に無事着陸しました。YS-11が日本の空を飛行するのは、9年ぶりのこととなります(※2)。

YS-11は、2006年に国内の定期運航から引退。もはや日本の空を飛ぶことはないだろうといわれていました。

「戦後初の国産旅客機をもう一度日本の空へ―」

この思いのもと一丸となった多くの航空関係者の有形無形の協力で修復・整備され、今回の飛行に至ったものです。

YS-11という希望の翼を、全国各地で多くの人々が手を振って見送りました。

誰もが不可能だと考えたYS-11の復活飛行は、多くの方を勇気づけることができたことと思います。

これからもアビエイタープロジェクトは、日本で製造された航空機のレストア、重要文化財指定、動態保存博物館建設など、わが国の航空技術の未来への継承をめざしていきたいと考えています。

今後もVINDIATE株式会社並びにアビエイタープロジェクトにご期待くださいますようお願い申し上げます。

※1 ※2:自衛隊所属機および静態保存機を除く。

戦後初の国産旅客機YS11 再び空へ – NHK 特集まるごと

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