〜アビエイタープロジェクトが、戦後初の国産旅客機を日本の空に蘇らせるプロジェクトを開始。近日中に試験飛行の予定〜

航空ファン2015年5月号にて紹介されました。

航空ファン2015年5月号にて紹介されました。

アビエイタープロジェクトは、このたびわが国に唯一現存する(※1)国産旅客機YS-11(YS-11A、登録番号JA8709 / N462AL)を日本の空を飛行させるプロジェクトを開始いたしましたのでお知らせいたします。この機体は現在整備中であり、近日中に試験飛行を行なう予定であることも併せてお知らせします。

YS-11は第二次世界大戦後に初めて日本のメーカーが開発した旅客機として広く知られています。1964年に運航を開始し、東京オリンピックの聖火輸送にも使用されました。ゼロ戦の設計者として知られる堀越二郎が開発に携わるなど、日本の戦後の「空のものづくり」の記念碑ともいえる名機ですが、惜しまれながら、日本国内での運航は2006年をもって終了しました。

2014年11月、国土交通省航空局が保有していた機体が入札による売却手続きに出されたのは、ニュース等でも報道されたので記憶に新しいところです。入札がない場合この機体はスクラップ処分となる運命でしたが、大阪府八尾市の航空部品販売会社エアロラボ・インターナショナル(CEO 鼓呂雲 健造氏)が落札し、もう一度飛行可能な状態に修復・整備する計画を進めています。

アビエイタープロジェクトは、日本で製造された航空機のレストア、重要文化財指定、動態保存博物館建設など、わが国の航空技術の未来への継承をめざすという設立趣旨から、このYS-11プロジェクトにさっそく賛同を決定した次第です。

現在、同機は羽田空港内で整備を実施中です。試験飛行の日程が決まり次第あらためてご案内させていただきます。

※1:自衛隊所属機および静態保存機を除く。